アサノのお仕事

PC・PS工事とは

PCとは、プレストレスト・コンクリートの略称で、「前もって、力を加えられたコンクリート」と訳すことができます。

コンクリートは押される力には強いですが、引っ張られる力には弱いです。そこであらかじめコンクリートに圧縮応力という力を作用させることによってひび割れやひび割れ幅を制御し、強度を高める工夫を施します。

これは通常のコンクリートや、鉄筋コンクリートよりも強度が高く、数多くの建築物で施工されている技術です。特に地震が多い日本では大活躍する技術と言えるでしょう。

PC部材架設工事

工場で生産されたPC部材(柱、梁、床など)を工場からトレーラなどで運んできて、現場で巨大なクレーンを使用して架設を行います。
どんどん現場が形になっていきやりがいを感じます。
工場生産の部材を利用するので、昨今の職方の不足の解消にも役立っており、ますます工事現場のPC化は進んでいくと思われます。

配線工事

現場打ちの鉄筋コンクリートの梁をさらに強くするために、梁の中に特殊なPC鋼線を挿入します。鉄筋工の経験がある方はすぐに慣れてしまいます。
PC鋼線が入ることによって、その梁はさらに強いものになり、体育館のような大きなスパンを飛ばせたり、大空間を作ることが可能になります。

緊張(プレストレスト)作業

配線工事が終わり、コンクリートを打設し、コンクリートの強度が出たら特殊なジャッキを使用して梁に数百トンの圧縮をかけます。
コンクリートは曲げや、引っ張りには弱いですが圧縮には非常に強く、圧縮をかけることによってさらに強靭な構造物となります。
構造的に非常に特殊で重要な仕事なので、見学者も多いです。
こういう特殊な工事ができる人が技術者と言えるでしょう。

グラウト注入工事

緊張が終わったPC鋼線の中にある隙間を、グラウト材(セメントミルク)を注入します。
そうすることによってPC鋼線が半永久的に腐食から守られ、高耐久な建物になります。